[CCNA/CCNP] 自宅ラボ環境 vs. GNS3(Dynamips)

どうも、ひよこです。

転職先の会社から、「CCNAが5月に切れちゃうなら、CCNP SWITCHを今月中に取っちゃってね」と言われているため、現在自宅のCatalystを総動員しつつPing-tと黒本に取り組んでいます。

選択問題は、Ping-tという心強い問題集がありますが、1番の関門はやはりシミュレーション問題

普段あまりネットワークに触れない人であれば、なおさらコマンドなど覚えているはずもなく、ひーひー言いながら勉強するハメに。

シミュレーション問題の勉強法としてポピュラーなのは、以下の2つ。

1.実機を買う
2.GNS3等でIOSをエミュレート

どちらにもメリット・デメリットがそれぞれあるので、このPostでは上記2つの勉強法について比較します。


実機を買う(ラボ環境)

メリット:
・本物の機器を触るので、エミュレータだけでは体験できない知識が身に付く
・GNS3特有のバグなどの問題が発生しない
・勉強する時にテンションがあがる(重要)
・仕事から帰ってきたときに眺めてニヤニヤできる(かなり重要)

デメリット:
・満足いく環境を用意するにはお金がかかる
・電源やLANケーブルなど、別途用意する必要がある
・結構邪魔(狭い部屋の場合)


個人的には、僕のようなネットワーク機器を眺めて興奮できる特殊なフェチの人以外でも、実機を用意するのはよい勉強法だと思う。

特に、Cisco資格の勉強において「ただ資格が取りたい!」ということなのか、「実務でも使える知識が欲しい!」ということなのか、実機を持つことで意識が大きく変わってくる。
※用意するのにそれなりのお金もかかるからね

GNS3はあくまで「エミュレータ」であり、実際の環境をGNS3で構築するわけではない。
特に実機に一度も触れたことのない人は、初めてCiscoルータやスイッチを前にすると戸惑うだろうし、実機に触れておくことは実務において(事前の経験として)必須だと思う。

あとやっぱ家に実機あるとテンションあがる。エンジニアの人ならこの気持ち、わかるよね? わかってくれるよね?眺めてるだけでもワクワクするし、アクセスランプが光ってるの見るのってすごく楽しいよね?



んじゃあ実機を購入するにあたって、何をどれだけ用意すればいいのということだが、参考までに僕の家の環境をさらしておく。

[ルータ]
・1812J x 2台

[L3スイッチ]
・Catalyst 3550 x 2台

[L2スイッチ]
・Catalyst 2950 x2台

結構古い機種だが、最低限の検証は出来るので特に困ることはない。
(2950はVLANが802.1Qのみ対応だが、ISLの検証したいとか今更ないし)

上記の機材はすべてヤフオクで落札したが、全部合わせて1万5000円ぐらいだったと思う。
ルータ、L3スイッチ、L2スイッチが各2台ずつあれば、大体の検証が可能になるのでオススメだ。


デメリットも挙げた通りで、お金もかかるし、いろいろ周辺の環境やら置き場所やケーブル(LANケーブルやらシリアル-USBケーブルやらCiscoケーブルやら)も考えないとだし、なにより部屋が狭いととても邪魔である。特にL3スイッチはめっちゃデカい(Catalyst 2950の1.5倍ぐらい)ので、設置場所はキチンと考えなければならない。



GNS3を使う

メリット:
・PC用意してインストールするだけなので手軽
・お金がかからない
・複雑な構成も気軽に組める
・本来の検証内容に集中できる

デメリット:
・GNS特有のバグなどが発生する可能性がある
・Catalystのエミュレーションが微妙らしい(未確認)
・実機の動作と全く同じというわけではない
・IOSどこで手に入れるの問題


実際問題、試験対策という観点だけならGNS3使っとけば十分。だって試験は実機じゃなくてCiscoのシミュレータだしね。(CCIEを除く)
コマンドの検証という本来の目的は十分果たせる。

そしてお金もかからないし、構成変更も一瞬でできるし、柔軟なトポロジが組める。
例えば6台のルータと、4台のスイッチを用意して……みたいな構成をサクッと作れる。ケーブルの差し替えも一瞬でできる。ここが一番の強みだ。

これが実機だと、持っている機器の種類と台数によってある程度制限されてしまうし、いちいちケーブル抜いて……もう一回Telnet張ってログインして……あ、これ違う……あれどこまでやったんだっけ?みたいなことになったりする。

そして、ケーブルやら電源やら、本来の検証とは関係ない問題を考える必要がないので、時間を有効に使うことができる。


さて、GNS3を使うデメリットだが、エミュレータの性というか、バグの問題は当然つきまとう。

「これは俺の設定ミスなのか?それともバグなのか?GNS3のセットアップがうまくいってない?」

など、トラブルシューティングで頭を悩ませることもありうる。

あと、これは聞いた話で確認していないのだが、CatalystとかのエミュレーションがASICなどハードウェア処理の比率が高いせいでうまくエミュレートできないとかそういう話を聞いた。今は解決しているのか知らないけど。

IOSどこで手に入れるの問題は、実機持ってない人が(Ciscoがパートナー以外にはIOSを配布していないので)どうやって入手すればいいのか、ということである。

実機持ってる人は実機からTFTPなりで抜き出せばいいんだけど、持ってない人は……まぁみんな大抵グレー(実質アウト?)な方法で入手してたりするんだけど、それをおおっぴらに推奨するわけにもいかないし、ウイルスが仕込まれてたりするしね。

結論としては、個人的には実機購入をオススメするけど、試験に受かりたくて時間もお金もない人はGNS3使えばいいんじゃないかな。あととりあえず触ってみたい人とか。

あとのっぴきならない事情非エンジニアの彼女と同棲してるとか、部屋が狭すぎて置けないとか、家にルータを置くと命に関わる病気を持ってるとか、宗教上の理由とか)があるなら、GNS3使うしか選択肢がないね。

参考になったかどうかは知らないけど、実機置くとテンションあがるのは間違いないので買った方がいいと思うよ。うん。



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ITエンジニアのひよこ大佐(@hiyokotaisa)の日記/備忘録/その他もろもろ

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